『えっ………じ、じゃあ…
コランさんが……悪魔なんですか…?
そんな天使みたいな顔をして…?』
「天使……って…
コイツのどこが天使みたいなんだよ
コイツの笑みは、悪魔がよく使う
相手を誘惑して警戒心を解く、危ない笑みだろうが」
『えっ……じ、じゃあ俺……
もうすでに騙されてたの……!?』
「やっと気付いたのか、馬鹿」
貴方たちの営業スマイル?とかいうやつと同じですよ
僕らは、貴方たちと同じで
人間相手に商売しているのですから
営業スマイルくらい使ってもいいでしょう?
『こ、怖……っ!!
悪魔って怖い……っ!!』
「そんな怖い相手に貴方は願いを叶えてほしいんですよね……?」
『……………っ…』
カーラが悪魔ではないと気付いたのなら……
今度は僕に願いを叶えてもらおうとするはず……
「貴方の妻を助けてほしいのでしょう?
その願い叶えてあげますよ」
『ほ、ホントですか……っ!?』
「ただし、貴方がご存知のとおり
貴方の魂はいただきますけどね…?」
『……………』
僕は、カーラと違い
親切心なんて持ち合わせていない
魂をいただきます
「今の科学では妻が助からない
でも僕の力なら妻が助かる
良い取引だと思いませんか…?」
僕は、甘く囁いた
「大丈夫です
すぐに貴方の魂をもらうことはしません
貴方の寿命が尽きたときに魂をもらいます
どうです?
貴方は、死ぬまで妻と一緒にいられるのですよ?
そこらの悪魔たちに比べたら
僕は、すごく優しい方だと思いますがね……」
『そう…ですね……
俺……っ……』
「あんた、最低だな」
『えっ……?』
僕の言葉に堕ちたと思ったが……
カーラが僕の邪魔をしてきた
「悪魔と契約して
妻を生きながらえさせるなんて……
そんなことして、あんたの妻は喜ぶのかよ?
俺なら絶対に喜ばねぇわ
罪悪感で死ぬね」
「カーラ!!」
「分かってる
お前の邪魔はしねぇよ
ただ、俺は思っただけだ
それをして相手は喜ぶのかってな……」
カーラ、僕の邪魔をするなら……
容赦しませんよ……
僕はカーラを睨みつけた
カーラはそんな僕を平然と見つめ
そう言い残し、二階へと上がって行った
『俺は……っ!』
「迷うことはありませんよ
貴方は、彼女を助けたい一心で
ここまでしたんです
貴方はこの店に選ばれた
何千何百万人の中から、貴方は選ばれたんです
これは、最後のチャンスだと思ってください
妻を助けたいなら……
僕と契約してください
そうすれば……
また、幸せな日々に戻れます
子どもが出来、孫も出来る
そういう人生が貴方を待っています
今の妻を大事にしてあげてください
この先の未来、貴方の子どもたちは
今の貴方と彼女がいたことに感謝しますよ
貴方たちがいたからこそ
この先の未来が広がったのですから……」
『俺………
妻を助けたい…っ!
妻に怒られようと……
俺は妻を助けたいです!』
「では、僕と契約してくれますね…?」
『はい……っ!』
僕は、その言葉を聞き
忠臣さんの腰に腕を回して、顎を持ち上げキスをした

