「おっす!!悪かったなぁ、抜けて。
コイツが遅くてさぁ!」



日明先生が小走りでプールに戻ってきた。







……ドキン……







今、ときめいた?




「仕方ないじゃないですか!日明先生が無理なお願いをしてきたんですから!!」


日明先生の後ろから、半ば呆れ気味の声がした。




「『龍心先生?!』」





日明先生の言っていた“アイツ”は龍心先生のこと!?

てか、龍心先生まで水着?!


ウチの学校の教師は、プールに力入れてるのか?

狭いのに?



てか、“無理なお願い”って何?





謎は深まる……。






「ねっ美緒ち。ときめいたぁ?」



みっちゃんが小さな声で聞いてきた。




……ときめいた。





けど、恥ずかしくて言えないよぅ!


口に出すと、自分が、おかしくなりそうな気がする。





「ふ~ん。ときめいたんだ♪」







エ……エスパー未来……!?