「美緒ち~~!
楽しかったね、龍心先生の授業。
日明先生みたいな、笑いの(?)授業の楽しいじゃなくて、男子に突っ込むのが楽しい!コントみたい。
“なんでだよ?ありえねぇだろ。”とか、超ウケる!!」




今は給食。

私の斜め前のみっちゃんが、興奮気味に語る。



さっきの龍心先生の授業で、男子が意味不明な不思議発言をすると、龍心先生は、呆れ気味に“は?なんでだよ。ありえないだろ、そんなこと。”と突っ込んでた。



みっちゃんはそれがツボに入ったらしく、給食中、突っ込まれた男子を見る度に笑っていた。




………どんだけ面白いんですか、未来さん。












私はというと、給食を、子供のようにガツガツと食べる日明先生を見て、可愛いなぁ、、なんて思っていた。



日明先生を見てると、引き込まれていくような、動けなくなるような、そんな感覚に陥る。



目が離せなくなって、思わず見とれている。







優しい笑顔。

子供みたいな行動。

力強い瞳。

程よくついた筋肉。






給食の時間という短い時間の中で見つめているだけで、私は日明先生の良いと思う(私の好みにあう)トコロをたくさん見つけた。













……………この時の私はあくまで、“教師”の日明先生が好きなのであって、そこに間違っても、“男の人”が入る事は無いと確信していたんだ。