さよならは言わない


「美香、見てる?あなたの弟よ。この子を守って」

「大丈夫、美香は俺たちの可愛い娘だ。きっとあの世から弟を見守ってくれるさ」


私は尊を失い美香を失い生きる希望を持てなかったのに、今では愛する尊とその息子と一緒に幸せのなかにいる。

夢のようで信じられない思いでいっぱいだ。


だけど、これは夢でもなんでもない。


私には愛する家族がいる。



「絵里、お産したばかりだ。少し休もう」


「そばについていて」


「ずっと絵里のそばにいるよ」



尊の優しい手に抱きしめられるように私は眠りについた。

これから始まる尊と可愛い息子との新たな生活の為に。


「疲れただろう。ゆっくり休むといいよ」


尊はとても優しい旦那様であり優しい父親でもあった。

私は尊を愛することができて幸せだ。


尊はいつまでも私を愛してくれて幸せな毎日を与えてくれた。