私と尊は美香への贈り物として可愛い洋服とお菓子を買って帰った。
すると、仏間にはすでに巨大な熊のぬいぐるみが飾ってあった。
「親父たちだな」
座り込んで顔を手で覆ってしまった尊。
祖父母からの美香への贈り物に圧倒されてしまった。
「いいじゃない。美香だって喜んでいるわよ。それに、今頃、天国で尊のおじいちゃんとあばあちゃんと一緒に遊んでるかもよ」
「俺の祖父母は面倒見のいい人だったからな」
「美香は寂しがってないわよね。ご先祖様達と一緒なのだから」
「ああ、寂しい思いはしてないさ」
尊は熊のぬいぐるみを少しだけ動かして、自分が買ってきた洋服とお菓子を仏壇に供えた。
暫く私と尊は美香の前に座ったままでいた。
可愛い我が子との時間を楽しむように。
それから暫くして私と尊の結婚式が行われた。
私達は神様だけでなく美香の墓前でも誓った。
一生離れることはしないと。
何が起きようとも私達は信じあい愛し合うと。
そして、幸せな生活を送る私達に男の子がやって来た。
可愛い美香に似た男の子だ。
元気のよい男の子に家族だけでなく得意先も社員たちも多くの人に祝ってもらえた。



