未熟女でも恋していいですか?

カクン……と膝の力が抜け落ちた。

極度の緊張感から解放されて、一気に気を失いそうになった。



(駄目……今こんなところで気を失っちゃ………)



思ったのも束の間、視界は闇の中へと沈んでいったーーーーー。





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荒い呼吸が聞こえる。



誰の…?


私……?




『先生……』



ドクン!と胸の奥が疼く。


荒い呼吸をした男の目が、私を見下ろしている。



『……駄目……っ!離して……っ!やめて………!』



必死に抵抗しているのに、力強くて解けない。



『先生…………先生…っ………』



相手の呼ぶ声が迫ってくる。



『いやっ…!いやっ……!』




離して……!


駄目よ………!



やめて…………っ!





「イヤぁぁぁぁぁっ…!!!」



バサッと物音を立てて起き上がった。

見開かれた目から大粒の涙が零れ落ちる。

額も背中も汗でぐっしょり。

呼吸は吸うよりも吐く方が多くて、一種の酸欠状態に近い。



「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」


間で息を呑むのが精一杯。

苦しい。

喉がカラカラで唾液がうまく呑み込めない……。




「大丈夫か?」



ギクリとする男の声に振り向いた。

明らかに大人だと認識させる面差しに少しだけ安心させられる。