未熟女でも恋していいですか?

「じゃあ行ってくるから」


「おう!いい肉買えよ!」



俺の言葉に顔を引きつらせて頷いた。

出かけて行くカツラの背中を見送って、1人締まりのない笑みを浮かべる。



(熟れてない果実って、カツラ自身のことだよな)


味見と言うからには、どの程度までならできるだろう。


(手を握る…は多分できる。キスは…できるか?…できても何処に?唇は平気か?じゃあ耳たぶは?本当はあの白い頸に跡を付けたい。でも、それをしたらヤバいよな……)


高校時代のような興奮を感じてしまった。

若い男は勢いばかりだと言って、怯えさせてしまったばかりなのに。


(とにかく抑えろ俺。カツラを怖がらせるな)


ガツガツしてみっともないところを見せないようにしよう。

大人らしく、落ち着いて行動するんだ。



車を走らせて寺へと向かった。

祖母の弟は俺のことを見るなり、「舞い戻ってきたのか?」と尋ねた。



「そんな訳ねぇだろ。カツラに頼まれて法要の話をしに来たんだ」


「何だ。そうか…」


今、すっげーホッとしたろ。

呆れる坊さんだ。


「藤さんは何と?」


「来月のお母さんの百か日と親父さんの月命日の法要を一緒にしたいって」


「ふむ。では百か日の法要に合わせて行うとしよう。家でするか寺でするかはまた連絡して欲しいと頼んどいてくれ」


「分かった。…じゃ」