未熟女でも恋していいですか?

翌朝、仏壇を拝んでいたら高島が起きてきた。



「おはよう」


起き抜けの顔に挨拶した。


「おはよ。早いな」


隣に来て線香に火を灯す。

まるで自分の親に挨拶するかの様に合掌して、深々と頭を下げた。


「…望さん、私、朝ご飯を食べたら買い物に行ってきます。夕飯の買い出しと、他にも買わないといけない物が幾つかあるから」


こっそりプレゼントを買って用意しようと思っていた。

アオムシだった彼に、綺麗な色のフェイスタオルを贈ろうと決めていた。


「そうか。じゃあ俺も出かけよう。法要の件もおっさんに頼んでおかないといけないし」


「一緒に行かなくてもいいですか?出かけるのはその後でも構いませんよ」


「いや、いい。きちんと頼んでおくから安心しとけ。カツラはカツラの用事を済ませろ」


「うん…」


交わす言葉数が増えたな…と感じた。

暮らし始めた頃は、単語に近い会話しかしなかったのに。



(面白い。家族に近づくみたいで)


結婚もしていないけど心地良かった。

……でも、何処か物足らない。

相手への気持ちは溢れ出しそうになっているのに、持って行き場がないのが悲しい。



(望さんを好きだと伝えたい。全身に力を込めてしっかりと抱きしめて欲しい)


例えばそこで絶叫しても、彼への気持ちだけは変わらないと思う。


だから、早く触れて貰いたい……。