未熟女でも恋していいですか?

「いやぁぁぁぁぁっ……!」


大絶叫を上げて起き上がった時は驚いた。

一体何が起きたのかと思い、暫く声もかけれなかった。


真ん丸に広がった目からは大粒の涙が零れ落ちた。

カツラは荒い呼吸をして芯から怖がってた。

ブルブルと震える全身を見つめ、何かがあったんだ…と知った。


聞き出しても教えてくれないことは分かっているから知らん顔をしてやった。

いきなり住まわせて欲しいと言った自分を、カツラが信用していないのは分かってる。



『1人で居れればいいんです。…それが一番の平和です……』


不安そうな顔をしながらも必死でそれを隠そうと強がった。

出来るもんならやってみろよ…と、少々意地になってしまった。



カツラの家からおっさんのとこに戻り、それでもずっと気になってた。

ペナルティーとして課せられた外壁の塗り直しと、檀家からの仕事の依頼とでバタバタと時間だけが流れていった。


……あの日、膝の悪いおっさんの湿布を薬局に受け取りに行き、戻ったところでカツラと再会したのは偶然だった。


廊下に佇んでいる女が綺麗すぎて、一瞬誰だ…と目を疑った。

喪服みたいに黒い服装をして、それが淡いピンク色の肌によく映えている。


……カツラだ…と気づくのに時間はかからなかった。

瞬きを繰り返して「あれ…?」と呟いた声が聞こえた。