未熟女でも恋していいですか?

出会った頃に戻ったような関係性が、ここ数日間続いていた。


「何ですか?高島さん」


もう完全に開き直り。


「つまんねー」


「何が」


「一緒に住んでんのに他人行儀で」


「だから、他人でしょう」


「でも、一緒に住んでる」


「それはお互いの利害が一致したからでしょう」


私の寂しさと高島の金銭的な面が融合しただけのこと。


「それでももう少し変えようぜ。でないとメンテンスにもならん」


私のメンテナンスをしてやる…と、高島はデートの帰りに車の中で約束した。


「せめて名前くらいさん付けなしで呼ばせろよ。今時は子供でも呼び捨てにするだろ」


馴れ馴れしくなると自分が抑えられそうにもないからお願いした。

高島は嫌々ながらそれを承諾し、不完全ながらこの数日間を過ごしてきた。


「じゃあ私の名前を呼び捨てるのは許可します。でも、高島さんのことは呼び捨てにしません」


「何でだよ。カツラも俺を呼び捨てにすればいいじゃん」


「良くありません!」


そんなことしたら高島を心の中に引き込んでしまう。

一緒に住んでいるだけで十分なのに、それ以上親しくしてどうなる。


(この人が私を好きかどうかも知れないのに……)


「私……人を呼び捨てるのは嫌い。高島さんのことはこれからも苗字で呼びます」


「お堅いなー」


「お堅くて結構!」


肩を怒らせて怒鳴った。