未熟女でも恋していいですか?

子供以上に子供みたいだ…と我ながら思う。

こんな状況でどうして写真を撮らせてなんて頼めよう……。




(あーあ…)


ストン、ストン…とジャガイモを切っていた。

今夜はコロッケにしようと思っている。

肉好きな高島のお腹を満たすには、カサ増しをしなければならないから。



「今日の晩メシ何?」


ギクッとする声が耳元で聞こえた。

温かい息が吹き掛かり、必要以上に心臓が飛び跳ねる。


ドキドキ…しながら振り向くと、タオルを頭に巻いた高島が立っていた。



「こ……コロッケ」


合挽きだけど一応肉も入るからいいだろう。


「コロッケか。好き好き!」


食べ物のことだと分かっているのに胸が躍る。

些細な言葉一つにも敏感になっている。


「高島さん、お風呂は入ってきたら?まだもう少し時間かかるから」


早くどっか行って。

心臓が飛び出しそう。


「じゃあ遠慮なく」


遠慮なんて最初からしてないでしょ。


「どうぞ、ごゆっくり」


その方が落ち着いて作れるから安心。

ホッとして向き直り、包丁を握り直した。



「カツラ」


「さんを付けてと頼んだでしょう」


同居の条件としてそれを追加した。

恋人でもないのだということを自分の中で意識しておきたかったからだ。


「さん」


何でそれだけにする。


「何よ」


「何ですか?だろう」


自分の方が年上だと威張る。