未熟女でも恋していいですか?

「へぇー、ハウスシェアしてるの?」


ゴールデンウィーク中の登校日、久しぶりに会った音無さんに中庭で話した。


「違います。居候して頂いているんです」


休み中に同居を始めた高島からは家賃を貰わず、食費のみを出してもらっている。


「一人暮らしでは色々と物騒だから」


菩提寺の住職さんからも勧められた…と付け加えた。


「事情はともかく良かった。私心配してたのよ。仙道さんには1人なんて似合わないから」


2人になって良かったでしょう?とニヤつかれる。


「うん……誰かが一緒だと確かにホッとする……」


今のところ同居しているだけで、関係性には何の発展もないけれど。



「その左官工の人、名前何ていうの?」


「高島 望さん」


「仕事はしてる?」


「うん。結構忙しく働いているみたい」


「へぇー。なら太鼓判押せそうね」


「何の?」


「結婚相手としての」


「ブッ…!」


飲んでいた紙パックのジュースを吹き出した。


「ゲホッ!ゴホッ!………っや、あの、音無さん……それはまだ、何も……」


ハンカチで慌てて口を拭いた。


「高島さんと私はそんな関係じゃなくて……」


「あらー、でも一緒に住んでるんでしょう?だったら時間の問題じゃない!」


(いや、時間の問題じゃなくて、まだまだメンテナンスが必要で……)


言い出せないというのは辛い。

顔を引きつらせたまま、口ごもる以外にやり過ごせない。