未熟女でも恋していいですか?

「はっ?」


「1人で居られたら本当に平和なのか?」


過去の恐怖に怯えながら、誰とも恋をできずに終わる人生。

それを望んでもいないのに受け入れなければならなかった。



……でも、本当は克服したい。


この男の側に平気な気持ちで立ちたいーーーー



「ひ……1人で居たら楽だと思ってたの。発作も起きずに安心して平穏に暮らせるから。……でも」



声に出しでもいいのだろうか。

私に触れたいと言ってくれた人に、迷惑をかけたりしないだろうか。



黙り込む私の体を高島の手が包んだ。

そっと背中に添えられた掌が温かく感じられる。

心音は響いてるけれど、動悸ではない気がする。



「ほ……本当は1人は怖い……。不安だし……寂しい………」



病床の母にも言えなかった言葉を言った。

昨日のことといい、今といい、どうしてこんなに素直な気持ちになれるのだろう。



「……なら、また一緒に暮らしてもいいか?」


高島の遠慮がちな言葉が聞こえ、ほんの少しだけ迷った。


けれど………



「うん……高島さんとなら……暮らしていけそうな気がする………」



母が選んでくれたからじゃない。

一緒にいる間、やはり楽しかったせいだと思う。


食卓を囲みながら心地のいい時間を持てた。

だから、あんな時間がもっとたくさん持ってみたい…と思った。