未熟女でも恋していいですか?

「大丈夫か?」


確かめると同時に肩を握っていた手が離れた。


「うん……何とか……」


気を失わずに済んだのは良かった。

まだまだ気分は不安定だけれど、さっき程の恐怖感はない。


「カツラには相当なメンテナンスが必要だな」


高島の声に顔を見上げた。


「でないと何もできん」


困った様な顔つきをされる。


「しなくてもいいじゃない」


何をするんだ。

こんな不完全な女に。


「俺はしたいんだよ!カツラに思いきり触れてみたい!」


大きな声を出されてビクついた。


「あ…あの……」


触れられても困る。

その瞬間に卒倒してしまう。


「カツラ……」


「は、はい!」


ビクッとなって体を縮こめた。

高島の腕が伸びてきて、さらりと髪の毛を掠めた。


「髪はオッケーか…」


確かめる様に呟いた。

その指先が動いて頭の上にさすった。



「気分は?」


「わ…悪くないです…」


子供のように頭を撫でられた。



「まるで仔犬みたいだな」


呆れながら高島が微笑む。

その顔が嬉しそうだ。

初めて見るくらい優しい顔つきをしている。



「カツラ…」


「な、何」


次第に戻ってくる動悸に耳をすませた。

ドキドキと細かく響いてくる心音に合わせて高島の声が聞こえる。


「お前、本当に1人が楽なのか?」


前に言った台詞を問い質された。