未熟女でも恋していいですか?

じ……と黙って見つめられた。

目ヂカラの強い瞳の中に、どんな自分が写っているんだろう。



「……元気でな。1人で生きるのもいいけど、やっぱり寂しいと思うぞ」



優しい言い方をしてドアを押し開けた。

その背中に向かって、余計なお世話だと言いたくなったけれど…………



「そうね……知ってる………」



肯定の言葉を言うと、胸の奥から悲しみが溢れそうになった。

それを一生懸命堪えて見送る。


「高島さんも元気で。いい仕事をしてくれてありがとう」



家の中も外もメンテナンスしてくれた。

それから、私のことも……。



高島は何も言わず、キッチンのドアは黙って閉められた。

床の軋む音が聞こえ、カタカタ…と靴を履く音が鳴る。



カラ…と扉が開いた。


程なくして閉まり、その後は全く音も無くなった………。




ペタン……と床に座り込んだ。


我慢していた涙が一気に溢れ返ってくる。



「っすん」と言うだけでは済まない。

涙の量は、母が亡くなって以来の多さだった。



「アラフォーの一人暮らしなんて、寂しいだけだぞ」



高島の言葉が突き刺さる。



1人は寂しい。


1人は虚しい。


1人は物悲しい。


そして、何より


詫びし過ぎる…………