未熟女でも恋していいですか?

「乾杯!」


翌日の夕飯時、高島は高々と缶を上げ、嬉しそうにビールを煽った。


「お疲れ様でした」


私が飲んでいるのはコーラ。


「肉焼けたかな〜」


嬉々としながらひっくり返している。


「この辺もう焼けてますよ」


箸で指し示す。


「おうおう!待ってました!」


自分が頼んだ豚バラに塩コショウを振り、カイワレ大根を巻く。


「旨ぇーーっ!」


相変わらず派手なリアクションだこと。


「カツラも食えよ、ほら」


皿に豚バラとカイワレ大根を乗せる。


(真似しろってこと?)


餅巾着の時と似ていると思った。

黒コショウと塩を振り、カイワレを豚バラで包んだ。


「いただきます」


パクッと一口に入れる。


「んっ!」


モグモグと噛みしめる度に旨味が口の中に広がっていく。

カイワレの辛味がいい具合に豚の脂と混ざり合い、シャキシャキとした歯触りで心地いい。


「ん〜〜っ!」


美味しい!

最高っ!!



「な?堪らねぇ旨さだろ?」


嬉しそうに二枚目を食べている。


「高島さんは左官をやめて居酒屋でも始めたら?美味しい物よく知っているし、料理も上手かったし」


褒め言葉のつもりで口にした。


「俺は食べ物屋なんかやっても駄目。自分が食いたい物しか出さねーから」


「つまり、それだけ自分勝手ってこと?」


「まぁ簡単に言うとそれだな。だから1人で仕事のできる左官が向いてる」