未熟女でも恋していいですか?

えらく真剣な眼差しに胸が圧迫される様な息苦しさを覚えた。

いつもの発作とは違う。

心臓がきゅっと締め付けられて、ものが言い出せない雰囲気がある。



「…でも、俺はカツラの外見しか褒められねぇ。たった数日間じゃお前のことを何も知れなかったから…」


残念そうな顔をするのは何故。

当然でしょう。

あんたと私は他人なんだから………。


「いいですよ。料理褒めてもらえただけで十分。私こそ、高島さんの良いところまるで褒めてないし、おあいこです…」



一人きりになってしまった私の側に居てくれた。

数日間だったけれど、寂しくなかった。


「行ってらっしゃい」や「おかえり」を言ってくれただで十分。


侘しさもなく食事もできた。



それだけでもう、何も………





「カツラ……?」


高島の顔が間近に迫った。

右手がスッと伸びてきて、頬をかすめる。



「あれ……?」


指先に付いた水を見て声を発した。


「あれ?あれ…?…何…で…?」



っすん…と言わずに涙が溢れている。

これまでは泣く前に必ず気配を感じていたのに。


「やだ。もう、何で……」


ゴシゴシと目尻を強く擦る。

そうしていないと余計に溢れてきそうだ。



近くに見える高島の顔が困惑している。

いきなり泣き出した私に対処の仕様がないみたいだ。



「花粉……花粉が飛んでるせいです…」