嬉しかった気持ちだったのが
今ではどうしようと困惑中だ

ただご飯を食べに行くとばかり思っていたけど、寄りたいところがあると
あるお店に来ていた



「いらっしゃいませ、絢斗様」
「先日はありがとうございました」


『どうも。今日は結婚指輪を買いに来たんだ、いいやつある?』


こちらへどうぞ、と招かれたのは
小さな商談スペース

こらはまずいてま、慌てて社長の腕を引っ張った

『社長っ!お願いですから高価なものはやめてください!日常生活に差し使いが出ます!なので、できるだけ気にならない金額でお願いします』


婚約指輪をクローゼットに閉まったのは
そう言う意味もあった


わかったって、と笑いながら言う社長
本当かな?と不安になってしまう
その不安がすぐに的中してしまう…なんて