いつ帰ってきたのか…知らない
顔も見たくない
顔を見たら、
余計なことを言ってしまいそうだ




【先に出ます】



食事と、メモを残し
社長がまだ眠っている時間に出た


今は7時
この時間に出るのは初めてだ
会社の近くのコーヒーショップに寄ろう

朝早くなんて、そこくらいしか開いていないだろう



これからどうしたらいいのか、
そればかり考えていた


もし、あの人と社長が一緒になるのなら
私はマンションから出て行かなくてはならないし、会社も辞めなきゃならない

会社をやめないで、普通に仕事が出来るほど、私の心臓は強くない



コーヒーショップから眺める外は
いそいそと歩く人たち
もしかしたら、私もこの流れに紛れることになるのだろうか…


24歳になる私
再就職するなら、早めに動かないといけない…と思いながらも
どこかで躊躇ってしまう