「それは嬉しいかもしんない」 桜井くんは照れたようにニカッと笑う。 別に……順位表を見たときに覚えただけなんだけど…。 どうしてそんなに嬉しそうなの? 貴方の笑顔は純粋で太陽のように眩しい。 それに当てられた私は。 眩しすぎて、下を向いてしまう。 「……問題、解けたから…後は計算式見て…自分で考えて」 「えっ!ちょっ!?」 図書室を飛び出す私に驚く桜井くんの声。 振り向かず進んで行く私の背中を桜井 優伊はみつめていた。