____ピピピ、ピピピ……



「ん……」



もう朝だ……。もう少し、寝ていたいな。


____ピピピ、ピピピ……



「ん……もうっ」



せっかく気持ち良く寝ていても、昨夜セットしたアラームが邪魔をする。


寝起きが悪いあたしは、毎朝アラームと格闘している。


もぞもぞと布団から顔を出し、アラームを止める。


その瞬間、また眠気が襲ってきて……。


もう少しだけ、いいかな。


そう思ったとき、階下からお母さんの声がした。



「優帆、いつまで寝てるの!?」


「んー……。起きてるから……」



むにゃむにゃ。頭はまだ夢心地。



「玲都くん来ちゃうわよ」



玲都……。


その名前に反応し、ガバッと起き上がる。


髪をささっととかして慌ただしく朝ごはんの待つリビングへ降りる。



「いただきますっ」



玲都はあたしの幼なじみ。