「今までやられた嫌がらせの写真送りつけて。被った分のお金しっかり取って。それからは、もう無視だよ。意地悪した子のことはいないものとして扱っているってこと」
「いないもの」
「まぁ、本人に対して黙ったまま何の反応もしないってだけなんだけどね」
地味にキツいんだよねぇ、と安国寺は言う。
ふんわりしたかわいい子の無表情無反応は怖いわよ、と。
和泉は容赦なく人を切り捨てる。
切り捨てられるラインはわかりやすく、自分に損か得か、だ。
「俺も切り捨てられるかもなぁ」
「今のこの国のヒーローが何言ってんの」
「本当なんですよ」
世間での評価だとか性格とかは和泉にとっては意味を持たないものだ。
彼女が重要視するのはお金だ。
例えば今、総馬がポスタクを辞めてナムト国へ行き浄化活動を行う、と言えば和泉はあっさり別れを切り出すはずだ。
稼がない総馬に和泉は用はないのだ。


