『寺田さんの彼女さんはどんな人なのですか?』
『いず、いや、彼女は、』
話を振られて、一息ついて。
寺田総馬はなんとも失礼なことをのたまったのだ。
『自分勝手でワガママで自己中心的で。人のことを平気で利用する。そういう人です、彼女は』
そうして和泉はペットボトルを握り潰したのだ。
いや、寺田総馬は間違ったことは言っていない。
どれもちゃんと和泉の性格に合致するし、和泉だって否定はしない。
しないが、こうもにこやかに言いきられるのは面白くない。
『はぁ』とテレビでも周囲が寺田総馬のぶっちゃけぶりに引いている。
『彼女が俺に求めているのはお金ですし、それ以外は求められてないんです』
『そうなんですか』
『そうなんですよ』
ペラペラとよく喋る口だ。
その口縫いつけてやろうか。
和泉は怨念を込めた目でテレビを見つめる。
「やけに饒舌だな」と大谷はのんびり呟いた。


