『さて、ここからは質問コーナーにうつります。反TS活動の若きカリスマ、寺田総馬さんへの質問がたくさんきてます』
『放送中でも質問は募集してますよー!寺田さんに聞きたいことがある方は、今すぐ番組ホームページにアクセスです!』
元気な司会の声と共に質問コーナーのテロップが出される。
そうして、すぐに一枚の紙が横から司会に渡された。
見るやいなや「おぉ、これは」と呟いてなんとも言えない表情を浮かべる司会者。
『だいぶプライベートな内容ですが、この手の質問がたくさん来ていたということで取り上げさせてもらいますね』
『何でしょう?』
『寺田さん、嫌だったら答えなくても大丈夫ですから』
司会のその前置きに、和泉は嫌な空気を感じた。
いや、プライベートという単語を聞いた時から薄々勘付いてはいたが。
『寺田さんは今現在お付き合いしている女性がいるとのことですが、』
そこで一瞬、寺田総馬の表情が固まった。
まさか公共の電波でここまでプライベートな内容を聞いてくるとは思わなかったのだろう。
和泉はといえば、どいつもこいつもくだらない事で騒ぐのだなと呆れていた。


