またさっきと同じ痛みが 胸を過ぎった。 看護婦さんは言った。 「こんにちは。 愛美さん、診察を受けてたの。 探したかしら? 診察中の札を置いてたはずなんだけど…。」 ……知らなかった! 君を探すのに夢中でそんな札… 『気が付きませんでした…』 「愛美さんを探すのに必死だったのね」 看護婦さんはにっこりと笑った。