「ま、そんな訳だからさ、次の新曲も期待しておけ」
優弥は言う。
やたら上から目線でムカついたから、反発してやる。
「期待しておけって言われても、あたしFのファンでもないし」
「そうか……」
奴は静かに言った。
もしかしてへこんでる?
あたしの勝ちか?
だけど……
「それなら、ファンにしてやる。
俺から離れられねぇようにしてやる!」
またまた俺様発言。
こんな優弥にキュン……なんてしてやらない。
あたし、俺様嫌いなのよ。
「蒼とあんたがいる時点で、ファンになんてならないわ」
あたしは吐き捨てていた。



