それなのに、



「紅の家でも良かったけど、汚ねぇんだろ?

片付け出来ねぇのは、蒼と一緒だ」



余計な一言。





あたしは優弥を睨んでいた。

そして言う。





「どうせ、優弥の部屋も汚いんでしょ。

……てか、派手で部屋中真っ赤なんじゃないの?」




あたしの言葉に、優弥はただふんっと鼻を鳴らした。






こんな優弥といても、あたしのストレスがたまるばかり。

一刻も早くポイッと捨ててやろう。

そう思うのに、別れを切り出せないのはなんでだろう。

ムカつくのに、なんで気になるんだろう。