「これからどこ行くの?」
まさか、ディナーとか言わないよね?
だけど優弥はにやりとして言った。
「俺の家」
「……はぁ!?」
思わず大声を出す。
「なんであんたの家に行かないといけないわけ?
……悪いけどあたし、そんな気全くないよ?」
当然だ。
絶対に優弥に身体を許すつもりはない。
つけあがるし、キモいから。
だけど、
「何もしねぇし。
疲れてるだろうから、俺の家でゆっくりすればいい」
その超高圧的な態度にイライラした。
だけど、なぜか嬉しかった。
優弥のくせに、あたしのことを少しだけ考えてくれたのかな?



