「お前?

……ふざけんな。

あたし、俺様男、大嫌いなの」




そう言って謝らせてやりたいのに、優弥はビクともしない。




ダメだ、この人。

歴代の彼氏は、お前なんて言わないのはもちろん、促せば何でも謝ってくれた。

……例えあたしが悪くても。






そんな優弥を睨んでやる。

金髪に、馬鹿みたいなジャラジャラピアス。

金のネックレスに、なぜか真っ赤なジャージ。





……なんでジャージなの?

いつもの派手な服も恥ずかしいけど、ジャージって……

デートする気もないの?

それに、どう見てもガラの悪いチンピラにしか見えない。