どんな男も、蒼を見ると自信をなくしてしまう。 そして、あたしから離れていってしまう。 今回で何度目だろう。 もはや慣れた……とはいえ、やっぱり精神的に堪える。 項垂れて家に帰ったあたしは、グラスにウィスキーを注いだ。 そしてテーブルに寄りかかり、それを飲み干す。 テーブルの脇には、たーくんからもらったブランドバッグが置いてあって。 泣きそうになった。