そう思ったのに、 「パイロット!? すっごいカッコイイですね!」 蒼がぽかーんとして言う。 「やばい…… パイロットって、本当にいるんだぁ」 「は?」 「慎吾もきっと喜ぶよ? ガンダムとか大好きだから」 「はぁ……?」 なにやら訳が分からないことを言いだした蒼。 どうやら、パイロットに憧れているらしい。 馬鹿だ、やめてほしい。 そんな蒼の足を、再び踏みつけてやる。 案の定、顔を歪める蒼。 これ以上馬鹿な蒼に付き合う気もなくて、踵を返して去ろうとしたあたしを、蒼は呼び止めた。