噂の年下男







「ねーちゃん、あとで買い物付き合ってよ。

賢一はいいとして、唯ちゃんのプレゼント、何がいいのか分かんないよぉ」




そんな蒼を、



「甘ったれるな!」



ピンヒールで思いっきり踏んでやる。

案の定、泣きそうな顔をする蒼。

快感だ、蒼いじめは。





「あたしも暇じゃないのよ」




そう言って、蹴りまでお見舞いしてやる。

すると蒼はあたしが蹴ったすねを押さえて座り込む。

みっともない。

ざまあみろだ。





こんなあたしを、驚いたように見る竹本さんに気付き、慌てて咳払いした。

あたしの馬鹿。

蒼にイラついて、いつものように攻撃していた。





そんなあたしを、蒼は困った顔で見上げる。

そして……

ゆっくり竹本さんに目線を移した。




ズキン……



胸が痛む。

竹本さんといるところを、蒼に見られたくなかった。

だって……優弥に知られたくなかったから。

こんな時にまで考えてしまう、優弥のことを。

優弥を手放したくないと、初めて思った。