私服に着替えた竹本さんは、思っていたより若くて、そしてかっこよかった。




決して派手ではない、センスのいい服装。

落ち着いた柔らかな雰囲気。

あたしの超好みだ。

そして、何度も言うが、パイロット。

会いたい時に会えるわけではないが、お金には困らない。

格好の彼氏だった。

そして、例え付き合ったとしても、蒼の存在で振られる心配はない。

今までにない好条件だ。





そんな竹本さんが、



「戸崎さん。私服も似合っていますね」



なんて頰を染めて言う。

そんな竹本さんに、ありがとうございますと笑っていた。