顔を上げると、優弥と視線がぶつかる。 いつもは睨んでいるような、ドSそのものの鋭い瞳。 今は優しく温かく。 目が離せなくなる。 そのまま引かれ合うように近付き…… 唇が触れた。 優弥のくせに。 生意気な年下男のくせに。 あたしの身体は金縛りにあったように動かなくなり、反対に心臓だけがやたらと動く。 いつからこうものめり込んでいたのだろう。 後戻り出来ないほどに。