「俺は、あいつらとは、仕事上の付き合いだけでいいと思っていた。
プライベートは干渉しねぇ、仕事仲間だと」
実際、そんな話はよく聞く。
仲が悪いグループだとか、割り切っているとか。
「だけどあいつら……絶対に俺を誘ってくれる。
どんなくだらねぇことにも。
それに、俺のために奔走してくれる。
……こんな俺なのに」
優弥は自虐的に笑う。
自虐的なんだけど、なんだか嬉しそうだった。
「だから、仕事仲間じゃねぇ。
公私ともに大事なパートナーだ。
だからあいつらが困ったら、俺は最大限出来ることをする」
優弥は満足そうに言って、再びビールを流し込んだ。



