酔いが冷めてきたあたしは早々と帰る用意をして…… こんなあたしを引き止めたのが、優弥の言葉だった。 「蒼には色々苦労させて、迷惑かけた。 本当なら、ブチ切れて嫌われてもいいくらい。 なのにあいつは、……あいつらは、俺を仲間に入れてくれる」 「え……」 思わず、優弥を凝視していた。 優弥はいつものコワモテだけど、心なしか少し嬉しそうだった。 そんな優弥から目が離せなくなる。