こんなあたしなのに。 優弥はびっくりするくらい冷静で。 「酔った勢いでやりたくねぇ。 ……もっと、紅を大切にしたい」 優弥らしくない言葉が返ってくる。 その言葉に、さらにキュンキュンしてしまうあたし。 「それに……」 優弥は困った顔のまま言った。 「今のアンタを抱くと、蒼とやった気分になる」 「はぁ!?」 あたしは素っ頓狂な声を出していた。