結局、しつこい優弥はあたしを解放してくれなくて。

有名な高級ホテルのフレンチに連行されるようだった。






センスの悪くて派手な優弥と歩くのは、やっぱり恥ずかしい。

あたしはきっと、チンピラの彼女だと間違われているだろう。





それなのに……



『お前、イカした服着てるな』



通りすがりのイカツイ兄ちゃんに言われて。

もちろん英語が分からない優弥はあたしを見る。

そんな優弥に言ってやる。



「あんたの服、変だって」