優弥と一緒に、行列に並んだ。 並んでいるのは大半が若い女の子なのに、奴は何も言わない。 意外だ。ただの俺様男だと思っていたのに。 「あたし、何にしようかな……」 ショウケースに入っているたくさんのアイスを見ながら言う。 「優弥は?」 「俺は……」 そう言って、奴は少し困ったように言う。 「俺は、太りやすいから少しでいい」 「え?」 「カロリー低そうなやつ」 そんな優弥に笑ってしまう。