私の隣の席に座るハル。 「ひとり…だよね?」 「あぁ、お前も?」 「うん…」 やっぱり蓮くんは来ないか… このまま避けられて、他人に戻っちゃうのかな。 「お前、蓮に言ったのか?」 「………聞いたの?」 「いや、蓮もお前も様子が変だから」 「蓮くんも?」 そっか…迷惑かけちゃったかな。 「さっきも"先帰る"つって急にいなくなるし」 「…私に会いたくないのかも」 「………」 ハハッと自虐的に笑う私を真顔で見るハル。 「来い」 徐に立ち上がると、私に有無を言わさず腕を引っ張って教室を出た。