次の日

兄から電話で大学が終わり次第迎えに来ると連絡があった。

だから、白と花柄の肩出しミニワンピをきてハーフアップにした。

「お待たせしました。」

「本日は誠にありがとうございます。昨日から楽しみにしていたのです。」

「お気に召すと嬉しいのですが。」

やって来たのは高級老舗和食旅館

やはり旅館だった。

「素敵なところですね。連れて来て頂き本当にありがとうございます。」

勿論嘘。来たこともある。

今日は、抱かれないで帰る。

明日も、十分結婚観について話して理想を教えて

その理想のプランを作るはずだから、その1回だけ抱かれよう。

通される。最も良い部屋だろう。

次々とご飯が並べられる。

お酒は、私が知らないと思っているのか度が強いものばかり

一つだけ女の人が好むような度の低いお酒があった。

他も女性用で見た目が良い物があるからそっちに気を引かせようと思っている見たい。

「わぁ。私、このお酒好きなんです。飲んでもいいですか?私が払います。」

「ククッ面白いですね。いいですよ。来ていただいたのですから私が払います。」

「このお酒は好きで耐性がついたんです。だからいっぱい飲むので私が払います。 」

「いいえ、いいんですよ。」

他のご飯をたべながらお酒も飲む。

時雨は全く赤くならない。なぜならお酒に見立てた水を飲んで居るから。

「どうして私を呼んだのですか?」

「君は優秀な生徒だからこれから接点が増えると思って 」

「そうだったんですか。私なんか優秀ではありませんが光栄です。 」

「そろそろ敬語やめない?」

「でも、神咲先輩は敬うべき方です。」

「じゃあ、僕からの攻撃に耐えられたらね。」

「私からも条件があります。今日はそろそろ帰らないとならないので帰らせて下さい。」

「いいよ。帰りなよ。帰らないと行けないんでしょ。ただし、俺を時雨って呼んで。

勿論敬語抜きでね。 」

「ありがとう。時雨」

「バイバイ」

「っ、バイバイ」

wあの人は顔赤くしてたな。

でも、返してくれたのは意外だったな。