仇討ちで出会った 愛する人

これから進学する大学に兄がいる。

兄の彼女になって、

兄を弄んで裏切るの。兄は私に勝てない。

お願いがあるの。私を嫌わないで。」

そう言い私は変装を解いた。

「っ」

彼が目を見開く。

だって、黒髪に黒目だと思っていたのに全く違う

銀髪に暗みがかかった赤目なんだから。

きっと気持ちが悪いに決まってる。

受け入れられないに

「綺麗だね。」

「えっ。」

予想外の言葉に驚いた。

「本当？」

「気持ち悪くないの？」

「勿論。僕が好きなのは冬華、いや、朱季なんだから。見た目も勿論綺麗だし可愛いし、

性格も可愛い。謙虚だし。僕は朱季が好きだよ。」

「私が鬼蝶でも？

紫華でも？

銀髪でも？

ブラッドアイでも？」

「勿論。泣かないで。」

そう言い私の涙をそっと掬った。

あれ、私泣いてたんだ。

「海斗君ありがとう。私も大好きだよ。」

「ほんとに？」

心底驚いた顔をした。

「勿論。」

「良かった。嬉しい。」

「でも、さっき言ったとおり、兄に軽く復讐する。お願いがあるの。

私が兄を弄んで裏切るとき、海斗君が私を奪ってくれる？」

「勿論いいよ。」

「ありがとう。」