部屋に入ったからといって何をするでもなく、今からここで急いでやることなんて特に無い。
さっきあった商店街まで行ってみようかとも思うが…
それよりも何だかとっても疲れた。
取りあえず、寝たい。
「悪かった、な」
「………えっ?」
「………………」
眠すぎて幻聴かと思うくらい。
ボソボソとした聞こえにくい声だったけど、私の耳に届くには十分で。
カイリを見ると、恥ずかしいのか顔を背けて視線をさ迷わせていた。
やっぱりこの大型犬、可愛いな。
「ふふ、可愛いね。カイリ」
「ッッ!?」
今度は動揺してるのだろう。
目を見開いてこっちを見たと思えば、バッと思いっきりそらされた。
大型犬と遊びたい気持ちは山々だけど、ダメだ。
睡魔には勝てそうにないや。
「私、疲れたしちょっと寝るね」
「…夕食は運ばせる…」
「うん、ありがと」
身体と言うより精神的な疲れが強かった。
鬼退治をしたら元の世界に戻れる…
なら元の私は今、意識がなく眠っている状態なんだろうか。
…鬼退治をしなかったら、私はどうなるんだろ…
そんな考えを頭に浮かばせながらも、意識が遠退くのは早かった。
さっきあった商店街まで行ってみようかとも思うが…
それよりも何だかとっても疲れた。
取りあえず、寝たい。
「悪かった、な」
「………えっ?」
「………………」
眠すぎて幻聴かと思うくらい。
ボソボソとした聞こえにくい声だったけど、私の耳に届くには十分で。
カイリを見ると、恥ずかしいのか顔を背けて視線をさ迷わせていた。
やっぱりこの大型犬、可愛いな。
「ふふ、可愛いね。カイリ」
「ッッ!?」
今度は動揺してるのだろう。
目を見開いてこっちを見たと思えば、バッと思いっきりそらされた。
大型犬と遊びたい気持ちは山々だけど、ダメだ。
睡魔には勝てそうにないや。
「私、疲れたしちょっと寝るね」
「…夕食は運ばせる…」
「うん、ありがと」
身体と言うより精神的な疲れが強かった。
鬼退治をしたら元の世界に戻れる…
なら元の私は今、意識がなく眠っている状態なんだろうか。
…鬼退治をしなかったら、私はどうなるんだろ…
そんな考えを頭に浮かばせながらも、意識が遠退くのは早かった。