「南條、土曜日も用事あるんだろ?」 鬱陶しい柏木さん。 あたしは柏木さんを思いっきり睨んで、席を立った。 「南條さん!?」 高柳君の戸惑った声が聞こえたけど、無視してオフィスを出る。 冷静になれなかった。 ただ、昨日のことを謝ってくれれば、それでいいのに。 それなのに、柏木さんは全く興味がなさそうで。 やっぱりあたしなんかより、ヨウコがいいんだと確信した。