「人気だよね、KMAP」
可奈もうっとりした顔で、三人を見ている。
「あんなにかっこいいのに、どうして彼女がいないんだろう」
それは本当に疑問だ。
ここにいる、女子社員みんなが思っているだろう。
「遊んでいるっていう噂もあるけど、遊ばれた人の話も聞かないんだよね」
そうなのだ。
その名の通り、まるでアイドルのようなKMAP。
彼らの中では、恋愛禁止なのだろうか。
「もしかして、男同士出来てる?」
思わず言ってしまった。
だって、おかしいんだもん。
あの人たち、いつも三人で固まっていて。
何か、秘密を共有しているようにも見えなくない。
もし、本当に男同士出来ているのだとしたら、あたしはなんて愚かなことをしたのだろう。
あたしが告ったところで、どうにもならない。



