ドキドキドキドキ…… 鼓動は最高潮に達する。 ヤバい、心臓が止まりそう。 震える足を踏み出し、 「お……お邪魔します」 部屋に上がった。 玄関には数足靴があって。 廊下は比較的片付いていた。 そして…… 「なっ……南條氏!?」 扉の向こうから、柏木さんの声が聞こえる。 その声を聞いただけで、さらに鼓動が速くなったのだが…… 開かれた扉の先をみて、あたしは固まっていた。