柏木さん…… 一体、何のつもり? あたしは柏木さんを無視しようとしたが…… 「南條、飲み会サボるんか?」 は……サボるって何? だいいち、あんたのせいでしょ? 「どうせ暇なんだし、出席しろよ」 あたしは、思いっきり柏木さんを睨んだ。 だけど、柏木さんを見るとぼっと顔が赤くなってしまって。 そのまま俯いた。 柏木さん、キモオタだよ? 必死に言い聞かせるのに、そんなことは何の慰めにもならない。 ただひたすら、ドキドキするだけだった。