「へぇー。意外だね、柏木君」 「美少女アニメとかねぇ」 女性たちが少し引いた視線を送る。 そういうのがいけないんだ。 そういう態度が柏木さんを傷つけて、苦しめていたんだ。 怖い。 みんなに笑われたり、噂されるのは怖い。 だけど…… 「あたしもオタクです!」 あたしは叫んでいた。 女性集団をしっかり見据えて。