「南條さんと柏木さんが付き合っているという話、本当なんですか?」
昼休みに、高柳君が聞いてきた。
真面目でしっかり者の高柳君。
そんな高柳君はあたしのことを好きだと言ってくれた。
いつも高柳君はあたしの味方で。
高柳君のことを好きになれたらどんなに楽だろうなんて悩んだりもした。
だけど、あたしはやっぱり柏木さんが好きで。
高柳君の問いかけに頷いていた。
ごめんなさい、高柳君。
「それなら良かったです。
南條さんが幸せなら」
高柳君の言葉に泣きそうになった。
「僕は……
高柳君が何か言いかけた時、
「「「えェェェッ!?」」」
数人の女性の声がオフィスに響いた。