柏木さんはポーションとかいうものと、グラスを持って歩いていたが……



「うわっ!!」




上ずったヘンテコな声が響き、


続いて、




ガッシャーーーン!!






大きな破壊音が聞こえた。





あたしは爆音に怯えながらも目の前の光景に唖然となる。






カシタカはスマートなのに、オタク柏木さんはダメダメだ。

わざとやってるのかと思うほど。





リビングの隅には無様に倒れている柏木さん。

その周りには、割れたガラスが飛び散っている。

もちろん、ポーションとやらも粉々で。

中の液体がフローリングを濡らしていた。